いざというときの処置

オーバーヒートの処置

下記の状態がオーバーヒートです。

  • 水温警告灯が赤色に点滅・点灯し、警告ブザーが鳴ったとき

  • ボンネットから蒸気が立ちのぼり、エンジンの出力が低下したとき

処置のしかた

車を安全な場所に止め、以下の処置をしてください。

    処置を行う前に
  • 水温が高いときは、ラジエーターキャップを外さないでください。冷却水の圧力がラジエーターキャップにかかっているので、蒸気や熱湯が吹き出し、大変危険です。

  • 冷却ファンに絶対に触れないでください。突然、ファンが回転するため、大変危険です。

処置の手順
  1. ボンネットから蒸気が出ているとき

    • エンジンを止めて、蒸気が出なくなるまでボンネットを開けないでください。蒸気が出なくなったらエンジンを始動しボンネットを開け、風通しを良くします。

  2. ボンネットから蒸気が出ていないとき

    • エンジンをかけたままボンネットを開け、風通しを良くします。

  3. 1または2の処置を行ったあと、エンジンルームをチェックする

    • 下記のような状態であれば、ただちにエンジンを止めてダイハツサービス工場にご連絡ください。

      • 冷却ファンが回転していないとき

      • ホース類などから蒸気や熱湯が漏れているとき

      • ラジエーターリザーバータンクの水がないとき

      • ファンベルトが切れているとき

  4. 水温警告灯が消灯し、警告ブザーが止まったらエンジンを止める

  5. エンジンが十分に冷えてから冷却水の量、ファンベルトのゆるみ、ラジエーターのコア(放熱部)の著しい汚れやゴミの付着の有無などを点検する

  6. 冷却水が不足しているときは、補給する

    • 冷却水の補給は、別冊の「メンテナンスノート」を参照してください。

  • 冷却水は、エンジンが熱いときに入れないでください。急に冷たい冷却水を入れると、エンジンが損傷するおそれがあります。冷却水は、エンジンが十分に冷えてからゆっくりと入れてください。

    オーバーヒートを防ぐために
  • 日頃から冷却水の量と冷却水の漏れがないかを点検するように心がけてください。(冷却装置、冷却水の点検は別冊の「メンテナンスノート」参照)