VSC
VSCは、急激なハンドル操作や、滑りやすい路面での旋回時の横滑りなどを抑制するために、自動的にブレーキを制御して、車両の安定性を確保しようとするシステムです。
また緊急制動時など、ブレーキペダルが強く踏めずブレーキ性能を十分に発揮できない場合に、ブレーキ力を増強するブレーキアシストを備えています。
-
VSCが作動すると、スリップインジケーターが点滅します。
-
VSC & TRC OFFスイッチを3秒以上押して、メーター内のVSC OFF表示灯とTRC OFF表示灯が点灯しているときは、VSC(TRCを含む)は作動しません。
-
タイヤの状態がシステムに大きく影響しますので、タイヤの状態には細心の注意をしてください。
-
VSCを過信しないでください。VSCが作動した状態でも車両の方向安定性の確保には限界があります。無理な運転は思わぬ事故につながり、生命にかかわる重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
-
常に安全運転を心がけ、スリップインジケーターが点滅したときは、特に慎重に運転してください。
-
タイヤは4輪とも指定サイズで同一サイズ、同一メーカー、同一銘柄、同一トレッドパターン(溝模様)および摩耗差のないタイヤを装着してください。指定以外の物を装着するとVSCが正確に機能しないおそれがあります。
-
タイヤチェーンを装着したときなどにはVSCが正確に機能しないおそれがあります。
-
雪道や凍結路を走行するときには冬用タイヤを装着し、控えめな車速で走行してください。
-
VSCは、車速が約15km/hを超えると作動するようになります。
-
VSC(TRCを含む)は、作動停止した場合でも、エンジンを始動するたびに作動可能状態に戻ります。
-
エンジン始動時や始動後最初の走行時に、エンジンルームから「カチカチ、トン」という音が聞こえることがあります。これは、システムの作動をチェックしている音で、異常ではありません。
-
VSCの“ON”・“OFF”に関わらず、緊急制動時などに作動します。
-
ブレーキペダルを急速度で踏んだときに、ブレーキアシストが作動してブレーキが強くかかり、作動音とともにブレーキペダルが小刻みに動くことがありますが、異常ではありません。